イチロー選手引退~(T_T)

先日あのイチロー選手が引退した。残念なことだが超実力社会のメジャーリーグだから仕方ない。

私とほとんど同年代のイチローだが、彼の活躍は勿論のこと、野球における取り組み方や考え方など、少なからず影響を受けた部分もある。その中で印象に残っているものとして、こんなことがあった。

まだ日本に居た頃の雑誌のインタビュー記事で、

「プロで成功する秘訣は何ですか?」という質問に対し

「自分を知ることです」と答えていた。

今から20年以上前の話だが、これを読んで私は、「何てシンプルな考えだ」と感心した。何にでも通用するこの言葉は私にとって事ある毎に頭に浮かんだ言葉である。
あと、年代もそうだが出身も同じ東海地区なので近い。知り合いの知り合いなどを辿って行くとイチロー本人に行き着くこともあるので、いくつか本人の若い頃のエピソードを聞くこともあった。その中で一番驚いた話は、イチローの小さい頃(恐らく小中学生)を知っている方が、全盛期の活躍を見て、「あのイチローが・・・」と言っていた。という話を聞いた時である。まさかここまで活躍するとは思っていなかった、という事だろう。才能が花開く時は、周りの環境や指導者との巡り合わせ(これ大切)が重要だが、本人のたゆまぬ努力が最も重要である。

あのバッティングセンスを、最大の賛辞として「変態的」とも称されることもあるが、人間性や私生活でも、俗世間と離れたある種の「変人的」な人間でなければ、あれほどの成績を長い期間に渡って続けることは不可能である。メジャーで3000本もヒットを打つ日本人選手は今後現れないだろう。

引退会見の最後、礼儀正しく舞台袖に下がっていく姿を見た時、19年前マリナーズの入団会見で、真新しいユニフォームを着て、クルッとジャンプしながら背中の文字を記者達に見せていたあの無邪気で子供のような姿が思い出された。
正直あの時は「3割は打てるだろう」ぐらいにしか思っていなかった。それが終わってみれば、あれだけの成績を残し、そしてメジャー殿堂入りの選手となった。同じ日本人として誇らしいと同時に、イチローを見るセンスの無い自分が恥ずかしくなった。(^_^;)

 

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