ベストは何か?

何を行うにしても結果が欲しいものに関しては、出来る事なら楽をして望む結果を早く得たいものだ。

しかし現実は 、一部のセンスある人間を除いてそれ以外の凡人は 何事もそんなに甘くはないのは分かっている。
だから「急がば回れ」という諺があるのだが、その言葉の意味は理解していてもそれが出来る人間と出来ない人間がいる。
ちなみに何をやっても続かない人は、元々そういう遺伝子を持っていないそうだ。
根気が無いのは遺伝子のせいである。本人が悪い訳ではない。
ゴルフ好きの中にも練習場に定期的に通うタイプとそうでないタイプとあるが、後者はそうなのだろう。
したがって多くの凡人が何かを得たいのであれば、そのプロセスを含めて楽しみながら行っていくのが大切だが、その過程を進めて行くのは山あり谷ありで大変だし、プロセスと言っても今は情報が氾濫しているのでノウハウは山ほどあっても、自分には何が最適なのか分からない場合が多い。
迷いながらやっても、どこか疑心暗鬼のままでは伸びるものも伸びない。
自分に合った指導者と巡り合えば良いのだが、それも運次第の側面もあるし、きっとお金も掛かる。

で本題なのだが私が迷走しているのは、ベンチプレスの練習メニューをどうするか?である。

以前のブログで筋トレは「ベンチプレスを中心にやっていこう」と書いたが、2年前の7月に120㌔を挙げて以来どうも調子が上がらないのだ。もちろん現状では試合を目指す訳でも無いのでシャカリキに練習もしていない。
右上肢は相変わらず充分な力は出ない。 
しかし好きでやっている事とは言え、自分にとって弱い状態を続けていても面白くない。せめて常時120㌔を狙える所に付けておきたいのだが、現状では程遠い。

では今の私にとってベストな練習メニューは何か?と考え、これまで様々な練習パターンを実践してきた。

私が筋トレを初めて真面目に取り組んだのは平成に入って間もない頃だったが、その時点で知った事は日本では上級者ほど練習量が多いという事だった。この辺は昭和の根性論的な流れをまだまだ汲んでいる時代だった。
ちなみにこの頃の欧米では効率的な練習法が確立されてきたのか日本のそれと比較すると量的には少ない感じがした。
しかし平成に入り、根性論的な風潮を脱するべく、日本も欧米に倣って量を少なく効率的な練習を行う流れが入りつつあるように感じた。
そこで私は欧米的な効率の良い筋トレを考え実践し、更にそれを改良した高強度のトレーニングを行った。すると初めの2~3年間でまずまずの伸びを見せた。自分的にもそこそこの結果を得て満足していたし当時は鼻息も荒かった。しかしある所からパタッと伸びなくなった(T_T)
何故だ何故だ?ともがいたが、自分がやってきた事が正しいと信じて疑わなかったので、基本的には同じことを繰り返した。しかしもう最後の3年間は亀の歩みだった。
やがて伸びない自分に嫌気がさして柔道に転向した。

今になって考えると、効率を優先するあまり、基礎的な土台をつくる事を端折っていたのが原因だった。
やはり骨格や体力に勝る欧米人と日本人が同じことをしては結果が出にくい。日本人にはそれに適した方法や順序があると実感した。昭和の根性論的な練習も時期によっては必要なのだ。

ちなみに今現在は筋トレの方法論は、トレーニングボリュームを増やしていく事が筋力アップも筋肥大にも有効とされている。つまり私が実践していた内容は真逆だったのだ。だから当時の私はすぐに頭打ちになった。

で、話は戻るがそれを踏まえた上で、50歳になった今の私にとってベストな練習メニューは何か?である。

トータルボリュームが重要なのは分かるのだが、筋肉の回復度合いとフォームや感覚の習得度合いの兼ね合いが難しいのである。
つまりボリュームを増やすと効果的なのは分かるのだが、そうするとまず練習時間が掛かる。そして回復にも時間が掛かるので次の練習までの日にちが空いてしまう。
そうなると今度はフォームがブレるしバーベルを握った時の感覚が乏しくなる、更に超回復のリズムに乗れない。
かと言って日にちを詰めると回復が追い付かなくて調子が落ちる。そして怪我へまっしぐらとなる。

従ってボリュームを増やしつつ、回復とフォームの習得のバランス取りが肝要なのだ。

しかしボリュームと言っても若い人のようには出来ないので、少量から始めてほんのちょっとずづ強度や量を増やす。そして私にとっては頻度が大切なので、中4日~5日くらいで回していくのがポイントだろう。1週間以上空くと体力は回復して楽なのだが、バーベルの重量感やフォームの感覚が鈍ってしまうからだ。
数年前から若いトレーニーの間でエブリベンチなんてのが流行っているのだが、私なら2日目に壊れる(@_@)

そうして全てのバランスを意識しながら、少しだけムリをしながら続けていくのが今の私に一番ベストなのだと思う今日この頃である。

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