右往左往に決着?

数か月振りにゴルフの話である。

コロナの影響で何度目かのブームが来て賑わうこの業界だが、やってみると本当に選ぶモノが沢山ある。
上手な人となると、ウェッジのロフト角やバンス角を何度にするとか、ボールはどのメーカーが良いとか。女性であればウェアやシューズの組み合わせをどうするかとか、アクセアリーはどれにするかなど。
まあ様々あって、自分が関心のあることに関しては本当に悩ましい。

私がずっと悩んでいたのはドライバーをフルスイングする際のフォームである。これに右往左往させられてきた。(ちなみにゴルフはすべて自己流でやってきたのでレッスンを受けた経験は無い。)

ゴルフは基本「上がってナンボ」と言われる。
だからスコアが100の人と99の人ではたった1打の違いであっても99の方が偉いし、ましてや3桁と2桁の違いは更に大きい。
で、私の様にこの辺りのスコアでワイワイやっているアマチュアのあるあるパターンとして、「ドライバーが安定しない」が実に多い。
つまりフルスイングして上手く当たれば250ヤードくらい飛ぶのだが、練習場ならともかく、一発勝負のコースでこれをやるのが難しい。最大14回の内、せいぜい2~3回くらいだろう。
だから残りのホールは当て損ないになるのでスコア作りが難しくなるし、OBを出しているようだと、そのホールは2打近く損をしている。体力に自信のある人間に陥りやすい罠である。

じゃあフルスイングを止めて2打目が打ちやすい所に持っていくように加減してスイングしたら良いじゃんか?となる。

ハイ、ごもっともでございます。それをやり通す事が出来れば苦労しません。
でも分かってはいるけどやめやれないのです。フルスイングでジャストミートした時のあの快感が。

ゴルフ程、自分が打ったボールが遠くに飛ぶスポーツは無い。
それによくある380ヤードくらいのミドルホールで、1打目が270ヤード飛んだ場合、2打目は110ヤードくらいになるのでウェッジで打てる。そうすればグリーンに乗る確率も高いのでパーが取れる可能性が上がる。
たまにそんな事がある。だから止められない。

しかし前述したようにそんな思い通りのプレーなんて中々出来ない分、残りのホールでスコアを落としている。これは勿体ない。

したがってこういった失敗を沢山やっている多くのアマチュアは「やはり飛距離より方向性だ」との結論に至る。
何年か前に私はその結論に至り、飛距離を大幅に落としても方向性重視でラウンドした結果、スコアがそれまでより10打近く縮んだ事があった。

ほなそのやり方でええやん。

と思うのだが、抑えたスイングばかりしているのでフラストレーションが溜まるのと、方向性は良いので、このスイングのままもう少しスピードを上げて振って行けば、飛距離も伸びるし、スコアも縮むのでは?
と悪魔の囁きに色気を出してしまい、結局いつものパターンに逆戻りをしてしまった。

でその内、「やっぱりこれではイカン、方向性だ」と思って実践するのだが、それが上手く行くとやっぱり「このスイングのままもう少し飛距離を伸ばそう・・・」と考えてしまい、その結果無限ループにハマるのである。

私を含めてそんなアマチュアはこの世にゴマンといると思う。

ゴルフの難しい事の1つに「真っ直ぐ飛ばす」がある。(しかし本当の真っ直ぐは難しいのでプロでも多少は左右に曲げている)
特にドライバーになるとスピードが速いのでインパクト時にフェースとボールがくっつく時間は1000分の何秒という世界だ。
その瞬間に真っ直ぐ飛ぶようにインパクトしなければならない。
分かってはいるが難しい。
たまにセンスのある人もいるが、少なくとも私はそうではないし、誰にでも動きのクセがある。
従ってそのクセを修正しつつ、なおかつフルスイングしなければならない。そしてジャストミートする確率を上げていく。

私は往生際の悪い事にそればかり考えていた。
ラウンド時にフルスイングしてもOBにならない自分に合った良い方法は無いかと・・・。

先日ラウンドした時も、その日の為に新打法を練習し、実践してみた。
しかし結果は散々であった。これではスコアにならない。
この10年間色々考え実践したが、相変わらずの結果でほとんど進歩していなかった。新しいフォームを毎回試すもののこれといった成果は出なかった。
このままではイカン。ラウンドが進むにつれて自己嫌悪感が上昇していった。

そんな私に転機が訪れたのは、ラウンドの最終ホールのティーショットで7発目のOBをした後だった。
その後打ち直しの際に、もう開き直って楽にスイングしてみようと思い、あれこれ考えずにスイングしたら、いい感じの打球が飛んで行った。
「もうこの打ち方でいいんでないの?」と頭に電球が灯った。

その後、練習場でフルスイングと楽な打法を何度も打ち比べた。
以前は楽ちん打法だとあまり飛距離が出なかったが、今は技術と体力面での向上が見られるせいか、まあまあ飛んでいる。これならフェアウエーバンカーは越えていく。
もちろんフルスイング時と比較すると最大で30ヤード程キャリーで差があるが、フルスイングは当て損ないも多い。
だから平均飛距離と方向性の妥当性を計算したら、楽ちん打法に分がある。
つまりラウンド時はこっちの方が確実だ。
それに楽に身体を動かすということは無理を掛けなくても良い。
フルスイングは当たった時の麻薬性も大きいのだが、身体に掛かる負担も大きい。
50歳になった身に堪える。もう若くは無いので大きな怪我は極力避けないといけない。

長い年月に渡りドライバーでのスイングについて右往左往してきたが、もう「楽ちん打法」に徹底するとハラに決めた。そして結果が伴えば80台のスコアが見えてくるように思う。

と、宣言しておきながら、それ以降何度か練習場に行ってみたが、困った事に「楽ちん打法」が狂ってきた。
全部左に曲がってしまう。
原因は楽に打つと身体の動きを制御していないので、打球が右にスライスするのだ。
それを修正するのに多少はボールを捕まえに行くのだが、それをやっていると今度は左にフックしてしまう。
私の一番いけない癖は何を打っても左にフックする事だ。
これはゴルフにならないので、最悪のクセである。
毎度ながらそれを矯正していくのが急務だが、そうなるとアドレスの段階から色々チェック項目が増えるので、楽には打てないのである。

(これには年齢も絡む。なぜなら運動や感覚の神経の働きは20歳と比較すると、50歳ではかなり衰える。自律神経の機能なんて半分に落ちる。したがって一度身に付けたと思った動きや感覚を常に再現するのが難しいのである。世のオジサンゴルファーがいつまでも上手くならないのはそのせいもある。)

結局またこの繰り返しかあ・・・。

飛距離と方向性と同じく、私にとって左にフックする打球をストレートに矯正するのもこれまで何度とトライしてきた無限ループなのである。

しかし身体の負担を考えた場合、アドレスが決まった後のスイングは、楽に脱力して振った方が良い。

もし練習場でアホみたいにフルスイングしている私を見かけたら後ろから睨みを効かせて下さい。(笑)


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