ついにこの日がやってきた・・・。
私の愛用してきたドライバーPINGの「G400Max9度」のクラウンに亀裂が入ってしまった。
確か2020年の年末に鈴鹿の磯山にあるゴルフパートナーで購入したもので、ヘッドの大きさや構えやすさ、また打音などが良く。もちろん飛びや、擦り玉の捕まり具合など、それまで長年使ってきたG20と比較すると進化が私でも感じられるので、気に入っていた。
また今のクラブはシャフトが簡単に替えられるので、合うシャフトが見つかるまで何度も交換して探した。
結局行き着いたのは専用の純正シャフトで、この組み合わせにし、ここ4年くらいはエースドライバーとして落ち着いていた。
しかし先日ラウンドした際に、ティーショットを軽く振って運ぶはずが、足の疲れのせいなのかテンプラを何度かしてしまい、その際にフェースとクラウンの境目にボールが毎度当たった。
それが一番の引き金になってしまったのか、その次の練習時に、ドライバーを軽く振った時に甲高い「カーン」という音がした。直後に「あれ?」と思った。振っていないのにまるでフルスイングが真芯に当たったような音がしたからだ。おかしいな・・・と思いつつ、次はもう少し振ってみると明らかに「パキーン」という異音。その瞬間破損したことを悟った。
慌ててヘッドを見ると、クラウン部分に横に3㎝くらい亀裂が入っていた。
この業界ではプロなどが時々ヘッドを破損したという話は聞くが、知っている限りフェースが割れているか、ネックから飛んで行ったかだ。クラウンが割れるのは聞いたことが無い。
こんなことがあるんだと思った。まさか自分に。
私はドライバーの芯に当てるのがヘタで、フェースの上っ面にいつも打球痕がついている。
言い訳するとドローヒッターなのでフェースの真芯のやや上のトゥ側にあてる意識があるのでそうなっているのだが、それよりやや外れた位置で当たる事が多い。
ちなみにドライバーはフェースの上目で当たるとギア効果により、弾道が上がりロースピンのいわゆる「飛ぶ棒玉」が出やすい。
たまに飛んだ時はその部分に当たっていて、その時の飛んだ感触が忘れられないので、いつもそこに当てるように振っていた。
しかしその部位は芯ではないのでフェース面が薄くなっているのだと思う。構造が脆弱な部分に何千球も当たっていたので耐えられなくなったのだろう。いつかは破損するのではないか?という思いがいつも頭の片隅にあった。
2年くらい前に「まさかの時の為に」と思い、全く同じヘッドを予備として購入したのだが、いざ打ってみると何か違った。これは気分的なものかも知れないが、人に聞いてみると同じことを言っている人もいるし、プロでもエースドライバーを破損した後にそれに代わるクラブが見つからない。という話は聞く。プロならメーカーが威信をかけて全く同じクラブを作ってくれそうだが、そのプロにとっては何か感触が違うらしいのだ。私はド、アマチュアだが、何となくそれが分かる気もする。
ということでその予備のヘッドはすぐに売ってしまった。
が、たまたま最近になって同じヘッドのロフト違い(10.5度)を購入していた。
ただこれが私には捕まるのだ。ドローヒッターというと聞こえは良いが、実はただのフッカーである。捕まるヘッドは困るのだ。したがって所有はしているものの全く出番は無かった。
しかし今回は背に腹は代えられぬ。
そのヘッドを引っ張り出し、カチャカチャをいじり、重りをいじり、シャフトをいじり、フォームをいじり、出来る事全てを試した。セッティングが中々決まらず、飛んで行くボールが左右に散らばっているので練習場で私の近くにいた方は「あいつヘッタクソだなあ」と思っていただろう。
当の私も恥ずかしいばかりだが今回ばかりは背に腹は代えられない。
なぜなら珍しく次のラウンドが近い。しかも初対面のシングルの方とご一緒するからだ。あまり無様なスイングは出来ない。
突貫工事で望んだ次のラウンドだったが、思いの外スコアは良かった。要因はドライバーがいつもより前に飛んでいたからだ。オレには合わない、と思っていたヘッドだったが、そのヘッドにクラブセッティングを合わせ、フォームを変更したのが功を奏した。
今回は怪我の功名で思わぬ好結果だったが、もう次からはこのクラブと打ち方でやり通そうか思案している。
名誉の殉職となったエースヘッドは泣いているかもしれないな。(^_^;)
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