ニッパチの二

今年も年明けからひと月が過ぎた。
月日の流れが早いか遅いかというと、私は早く感じる時もあるが、どちらかと言えば遅く感じる方かも知れない。
理由は治療院という自営業の形態を21年以上この地で営んでいるが、その日の患者さんの数(仕事量)は、当日が終わらないと分からない面があるので、1日1日が全く違うの日になるのと、先の予定を常に考えているので翌月のカレンダーや天気予報を頻繁に見ているせいかも知れない。

また日頃から頭の中で考えている内容によっても印象は変わる。
ひと月以内に起こった事を何度も頭の中で反芻していると時間の流れが長く感じるし、ちょうど一ケ月前くらいの事を久し振りに思い出した時などは「あれからもう一ケ月だ、早いなあ・・・」と感じる。

いずれにしても年を重ねる程に月日の経過は早くなっていくので毎日をかみ締めながら暮らそうと意識はしている。

話は変わるがこの仕事をしていると、年間の人の流れをいつも考えざるを得ないのだが、この10年くらいの間に人流に変化が出てきた。

以前であれば年間を通して一定リズムの人流があったのだが、それが10年くらい前からそうで無くなってきたのだ。
つまり何月頃になれば人流が活発になって、何月になれば下降線になるのか分からなく、また予想しずらくなってきた。それがコロナを経て更に変化してきたのだ。
これは同じような形態で商売をしている人なら全員が同じことを言っている。

以前であれば1月は初めから人流が活発で、成人式の週あたりがピークとなり、その後は本格的な寒さの訪れと共に下降線となり、2月の中旬くらいまで鈍くなるのが通例だった。そして日照時間の長さを感じる2月下旬頃から活発になり、3月4月は年間通して1つのピークとなる。

しかしコロナの3年間と中東のドンパチによるインフレや我が国の深刻?な人手不足などの影響で、24時間365日営業の小売りは少なくなり、正月休みも長くなった。
「ガツガツ仕事しなくてもいいでしょう、休む時は休みましょう」みたいな雰囲気に変化してきた。
それによって当院も正月休みが長くなり、診療再開後も1月の患者さんの立ち上がりはゆっくりと変化した。さすがに1月も後半になると活発になったが、2月も立ち上がりは実にゆっくりしている。

まあ当院は毎月初めはゆっくりしていて、その間にレセプト作業など前月分の資料まとめをしている時間が出来て丁度良いのだが、中盤くらいには動きが出てこないと色々と厳しくなってしまう。

また今週は最強寒波が訪れる。
幸いなことに松阪市は雪が少なく結果的に寒いだけなので問題はないが、やはり来院数には影響する。それでも一定数の方はちゃんと来て頂けるので本当に有難い。

商売ではよくニッパチ(2月と8月は寒さ暑さの為に来客数が減り、また営業日数が暦や休みの為に減るので、その月の成績が悪くなる)と言い、今月が正にその「二」ではあるが、こういったジンクスに囚われない院でありたい。

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