ゴルフが少々めんどくさいことの一つに、複数人でないとコースでプレー出来ないという縛りがある。
一つのカートに最大4人乗るので、2~4人(ゴルフではこの1つのグループをパーティーと呼ぶ)が必要なのだ。それに最近では2人だと割増し料金を取られるのでやはり3人は欲しい。
しかし身の回りでゴルフをやっている人間が少なかったり、料金の低い平日にプレー出来る人が集まらなかったりする事は多々ある。
そこで救世主となるのが「お一人様ゴルフ」という方法である。これはそういった方達の為に、好みのコースに都合の良い日時に一人で申し込み、同じ組に他人同士が数人集まって一緒にプレーする。という制度だ。

その存在は数年前から知っていて、初めて聞いた時は「なんて画期的な方法なのだ」と驚いた。
が、いくらプレーをやりたいと言っても、アカの他人とプレーするのは何か気恥ずかしいし、どんな方と一緒になるのか不安があるし、自分がその日にあまりにもヘタクソだったら迷惑かけるし、更には一緒に食事もしないといけなのはどうも気が引ける、と思っていた。
それに実際コースに行くとお一人様ゴルフで集まったパーティーは何かよそよそしい雰囲気があるのですぐに分かるのだ。
何せスタート前に4人が親しく会話せずにそれぞれが黙々と準備をしている。
そんな様子をみていて「お一人様ゴルフは本当にゴルフがやりたい方達が集まっているんだなあ」と感心していたし、私にとってはハードルが高いなあ?思っていた。
1年くらい前までは・・・。
ところが昨年後半あたりから考えが変わってきた。
11月くらいから当院に治療に通って下さる同年代の男性で、あのパーツクリーナーでグリップ交換が出来る事を教えてくれたTさんは、殆どの場合で「お一人様ゴルフ」をされているのだ。
また先日初めて一緒にプレーさせて頂いた方も、普段は「お一人様ゴルフ」がメインですとの事。
結構利用されている方が身近な所でいるではないか・・・。
深堀して聞いてみると、自分の都合の良い日時に申し込める、プレーしたいコースを選べる、早朝スルーが多い、前日12時までキャンセル可能、皆さん紳士的、緊張感のある中でプレー出来る、などなどある。

通常はゴルフを予約するとキャンセルは3日前までが無料で、それ以降は料金が掛かる。これが結構ヤキモキするのだ。天気予報と睨めっこしていないといけない。
しかしお一人様では前日12時までに申し込が可能なのだ。これは確実な天候をチェックしてから予約出来るので本当に有難い。
それに早朝スルーやコースによっては昼食やロッカー利用無しも選べるのでお財布にも優しい。これは助かる。もちろんプレーしたいコースを選べるのも嬉しい。
それに昨年末のブログでも触れたが、今年から月2回プレーを目標にしている。
毎週誘ってくれる仲間はいるのでとても有難いのだが、その彼は青山高原CCを拠点としているので必然的に毎回青山でのプレーになる。
そこは楽天サイトによると全国人気総合ランキングで上位に入る程、あらゆる面で素晴らしいコースなのだが、ヘタクソな私にはコースの難易度が高いのでそこが玉にキズなのだ。
だから月2回といっても毎回そこではスイングが小さくなってしまうので、1回は青山でもう1回は広めのコースをお一人様でプレーしようと考えた。

セレクトしたのは名松ゴルフクラブ。
ここは広いコースでしかも料金がリーズナブル。多少はサービス面で至らない部分もあるが、そこは料金とのバランスで考えればよい。
かつては父と嫁さんとの3人で何度も回った事があったが、この2年半くらいは行っていなかった。
検索するとお一人様ゴルフの枠が多く設定されており、しかも早朝スルーやロッカー利用の有無、または昼食抜きなどのプランがあり、プレー以外のサービスを希望しない人にとっては非常に有難いコースだ。
つまりスタートを早い時間にし、ハーフで休憩を挟まないスルーにし、昼食も風呂も利用せずにいれば12時頃には帰宅出来る。ゴルフのラウンド後に休日がまだ半分残っているのは得した気分だ。
そこで先日の休みに挑戦してみた。
スタートは最も早い7時半。30分前に全員集まったが私以外は70歳前後の男性。
挨拶をし、ほどなくしてスタート。
前の組がいないので淡々とプレーが進む。会話はプレーに必要な最低限の言葉のみ。
私はスタートホールがダボだったもののその後はボギーペースで進み、9時半に終わった前半は44で私的には良いスコアだった。
ただ毎度後半が悪いのでそこをどう抑えるかが課題であった。
すぐに後半は始まり案の定1wが狂いだす。いやな予感がしたが、前半の貯金が効いて後半49のトータル93。半年振りの90台前半であった。
終わってカートからキャディバックを下ろすやいなや、お疲れ様の挨拶を済ますと、皆さんさっさとクラブを拭いて脱兎の如く帰っていかれた。
「慣れているなあ~」と感心しつつ、その後は貸し切り状態の風呂にゆっくり浸かり、途中のコンビニで軽い昼食を取って帰路に着いた。

この1年間は難易度の高いコースでしかプレーしていなかったので、練習量やラウンド数を増やしているのも関わらず、平均スコアが停滞していた。
自分の取り組みが間違っているのではないか?と自己嫌悪に陥りモヤモヤしていたが、難易度の低い久々の名松GCではここでの自己ベストであった。
多少は技術が向上している実感を得られたのは大きな収穫であった。
お一人様ゴルフも初めてだったが、さすがルールやマナーにうるさいゴルフを皆さんキチンとわきまえておられて何も問題無かった。それにしてもゴルフプレーに必要な事柄以外の会話が殆ど無かったのは想定外だったが、この淡白な感じがまた良いのだろう。
今後はお一人様ゴルフで名松GCをメインに広いコースをセレクトし、仲間とのゴルフでは難易度の高めの青山高原CCで研鑽を積むことにしたいと思う。

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