年末の朝、起床時に指を動かすと左人差し指の付け根部分に「ゴリン」という感触があった。
冬は寝ている間も寒さで縮まっているせいか、起き抜けに関節の動きが悪いのは普通だ。
ただこの1週間くらいはその左親指と人差し指に違和感があり、仕事や日常生活時も無意識でその部分をマッサージをしている時があった。たから今にしてみればその時から指はサインを発していたのだろう。
この日、起床時の「ゴリン」で判明した。私は「ばね指」になったのだと。
ばね指(弾発指)とは・・・
指を曲げ伸ばしする際に引っかかりや痛みが生じ、ばねのようにカクンと動く状態を指します。指を動かす腱は腱鞘というトンネル状の組織を通っていますが、使い過ぎや加齢、ホルモン変化などにより腱や腱鞘が炎症を起こすと、腱の滑走が悪くなります。その結果、曲げた指が伸びにくくなったり、無理に伸ばすと弾くような動きが出たりします。朝方に症状が強いのも特徴です。更年期の女性、糖尿病のある方、手をよく使う職業の方に多く見られます。初期は安静や保存療法で改善しますが、進行すると手術が必要になる場合があります。
これまで何人もの「ばね指」の方を施術してきた。あまりに状態が悪いのは手術の対象だが、そうでもなければ当院でも充分に対応が可能である。
したがってある程度は直せる確信を持っている疾患なのだが、私には1つのジレンマがあった。
それは自分自身がばね指になったことが無いのだ。

身体のあらゆる関節痛や筋肉痛や頭痛など、スポーツや身体を使う仕事をしてきたので一通り経験してきたが、ばね指は無かったので患者さんの気持ちが完全に分からないまま対応してきたが、これで痛い患者さんの気持ちを分かち合えるようになった。
また繁盛治療家は手を使う頻度が多いので、この疾患になる例がしばしばあり「私もばね指になったのでいっちょ前に繁盛治療家の仲間入りかあ~」とまんざらでもなかった。(実際は加齢と使い過ぎだけだと思うが)しかし痛いのは仕事中も気になるし、精神衛生上もよろしくない。
そこでこれまでの経験を元にどうしたら直るかチャレンジしてみた。
まずはどのような時に痛みが出るか確認してみると、指を手掌ごと反らすようにストレッチした状態で痛みが出た。従ってその状態にはならないように気を付けた。次に痛みの原因となっている箇所の特殊なストレッチを暇を見ては行った。他にはその箇所に手で治療を何度か施した。
するとどうだろう。
起床時にははっきりした症状があったが、午後には気にならなくなっていて普通に仕事をしていた。
そして翌朝にはあの「ゴリン」とした感触は無くなっていた。
「あれ、もう治ったのか・・・?」
という事でそれ以降は痛みは無くなった。
しかし現在でも右手の指で患部を軽く押さえながら曲げ伸ばしすると手に弾く感触は僅かに伝わる。でも痛みは無い。つまりは炎症が治まり、痛みを感じなくなった=実感として治った。
今回は「ばね指」という使い過ぎや加齢に伴う疾患を経験したが、発生したその時から対処したことで直ぐに症状が治まった。これは全身の同じような疾患にも通じる話だろう。
何でも始めが肝心である。
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