このブログでお身体に関する内容をアップした場合にタグ付けでコラムとしてたのだが、どうにも地味だったので、もっとしっかり分類し、新生コラムとしてアップすることとした。
身体に関する内容で、よく患者さんから質問される言葉を元に、数分くらいで読める内容にしたいと思う。
このサイトがあなたの疑問の解決の一つになれば幸いである。
「突然やってくるギックリ腰…なぜ起こるの?」
朝、顔を洗おうと前かがみになった瞬間。
靴下を履こうとした時。
重たい物を持ち上げた時。
または日常の何気ない動きで・・・。
「ビキッ!」という衝撃と共に、腰が動かなくなる…。
いわゆる“ギックリ腰”は、正式には「(突発性)急性腰痛症」と呼ばれます。
欧米ではその突然の激痛から「魔女の一撃」とも呼ばれており、誰にでも起こる可能性があります。
では、なぜギックリ腰は起こるのでしょうか?
そして、もし発症してしまった時はどう対処すれば良いのでしょうか?
今回はそんな「ギックリ腰のナゼ?」について、これまでのべ500件以上のギックリ腰を診てきた私が分かりやすく解説します。
① なぜギックリ腰は起こるのか?
腰は“身体の要”
「腰」という漢字は“月(肉体)”に“要”「かなめ」と書きます。
まさに腰は、身体を支える中心部分です。
立つ・座る・歩く・持ち上げる・振り返る。
私たちの日常動作のほとんどで腰は働いています。
つまり腰には、常に負担が集まりやすいのです。
ギックリ腰は“突然”ではなく“積み重ね”で起こる
多くの方は、
「急にやってしまった」
「一瞬で痛めた」
と感じます。
しかし実際には、疲労やストレス、身体の硬さなどが少しずつ積み重なり、最後の一動作で限界を超えてしまうケースが非常に多いです。つまり水面下でジワジワと症状が進み、ある1つの何かがきっかけで越えてはいけない一線を越えてしまうのです。
例えばこんな状態…
- 長時間のデスクワーク
- 運動不足
- 睡眠不足
- 身体の冷え
- 精神的ストレス
- 猫背や姿勢不良
- 過労
- 急な運動
- 重たい物を持つ作業
これらによって筋肉や関節に疲労が蓄積すると、腰回りが“過緊張状態”になります。そこへ、
- くしゃみ、咳
- 中腰、不安定な体勢
- 振り向き動作
- 起き上がり
- 荷物を持つ
などの動作が加わることで、筋肉や筋膜、関節周囲に強い負担がかかり、激痛として現れるのです。
※実際には強い負荷が掛かった時よりも、日常の何気ない動きで発症する場合が多いです。また朝の起床時に既に発症していたケースも時折見られます。これは就寝中の姿勢や冷えが原因です。
イメージすると…
【疲労・ストレス蓄積】
↓
【腰まわりが硬くなる】
↓
【小さな動作で限界突破】
↓
【ギックリ腰 発症!】
まるで、パンパンに張った輪ゴムが最後に“プチン”と切れてしまうような状態です。
実際にそういう「何かが弾けた様な感触」と「急に力が抜けた感覚」を腰に感じた方も多いです。

「実は腰だけの問題ではない」ことも多々あります
ギックリ腰の患者さんをみていると、
- 背中が硬い
- 股関節が動かない
- お尻がガチガチ
- 首肩や二の腕が緊張している
など、腰以外にも問題があるケースが少なくありません。
身体は一つのユニットになっています。
そのため、他の部位の負担を腰が“代わりに頑張っている”ことも多いのです。
まさに腰は、身体全体の“縁の下の力持ち”なのです。言い換えれば腰は「いじめられっ子」で他に「いじめっ子」が何処かにいるのです。
② ギックリ腰になった時の対処法
では実際にギックリ腰になってしまったら、どうすれば良いのでしょうか?
痛みの強さによって対処法は変わります。
【レベル1】動けないほど痛い場合
まずは無理に動かない
立てない。
寝返りも激痛。
少し動くだけで冷や汗や脂汗が出る。
このような場合は、まず安静が大切です。
無理に動くことで炎症が悪化する場合があります。このような時は医療機関に出向く(動く)ことにより更に症状が悪化する可能性もありますのでトイレ以外は安静を推奨します。
楽な姿勢を探す
特に多いのが、
- 横向きで膝を軽く曲げる・・・これが一番おススメ
- 仰向けで膝の下にクッションを入れる
などの姿勢です。
身体が少しでも楽になる姿勢を探しましょう。

熱感がある時はアイシング
患部に、
- 熱っぽさ
- ズキズキ感
- 炎症感
がある場合は、氷や保冷剤をタオルで包み、10〜15分程度冷やします。炎症が強い場合は、例えると患部に火事が起きているような感じです。つまりいち早く火を消さないといけません。
※冷やしすぎには注意しましょう。
湿布やコルセットも有効
痛みが強い初期は、
- 消炎鎮痛の湿布
- 骨盤ベルト
- コルセット
などで腰を保護するのも有効です。
“腰を守っている安心感”だけでも動作が楽になることがあります。温湿布やお風呂で温めると逆効果になることもあります。
【レベル2】何とか歩ける場合
過度な安静は逆効果になることも
少し動ける程度であれば、無理のない範囲で身体を動かした方が回復が早い場合もあります。
ずっと寝続けると、
- 筋肉が硬くなる
- 血流が悪くなる
- 回復が遅れる
こともあります。一人で何とか歩けるような状態であれば治療が効果が期待出来ます。
当院でできること
ギックリ腰では、
- 筋肉の過緊張
- 骨盤周囲のバランス異常
- 関節の動きの悪さ
などが起きていることがあります。
当院では状態を確認しながら、既往歴、動作や痛みの箇所の確認、痛めた原因の動き、痛める前や痛めた後の身体の変化など個々の状態を把握しながら
・炎症を悪化させない施術
・過緊張した組織へのアプローチ
・身体全体のバランス調整
・痛みの状態に応じた生活指導
など行い回復をサポートしていきます。なお施術には、指圧、マッサージ、骨盤矯正、鍼、物理療法など用い症状緩和を狙います。
Q&A
・何回通えば治りますか?
20~35才 2~3回
35~50才 3~4回
50~70才 3~5回
【レベル2】であれば、この辺りが元の腰の状態に戻れる目安です。ギックリ腰の場合は出来るだけ日にちを詰めて通っていただくことがキモになります。
・仕事は休んだ方がよいですか?
回復の為には休んだ方がよいですが、実際はそうもいかないでしょう。あらゆる手段を尽くして出勤し、職場の方には事情を説明し、なるべく身体に負担の掛からないようにしてもらって下さい。
・ギックリ腰はクセになると聞きますが?
ギックリ腰になるには個々に原因があります。それを分析し解決していけば大丈夫です。

【レベル3】こんな時は整形外科へ
特に初めてのギックリ腰で不安が強い場合は、整形外科の受診をおすすめします。
また、次のような症状がある場合は注意が必要です。
- 足の強い痺れ
- 力が入らない
- 排尿・排便異常
- 発熱を伴う
- 転倒や事故後の腰痛
これらは単なるギックリ腰ではない可能性もあります。
最後に
ギックリ腰は「突然の事故」のように見えて、実は日々の疲労や身体からのサインが積み重なった結果として起こることが少なくありません。
だからこそ大切なのは、
“痛くなってから”だけではなく “痛くなる前”の身体のケアです。
- 疲労を溜めすぎない
- 身体を冷やさない
- 適度に動く
- 無理を続けすぎない
こうした日々の積み重ねが、ギックリ腰予防につながります。実は身体はその直前に何らかのサインを発しています。もし腰に違和感を感じたら、無理をする前に早めにご相談ください。
「そういえば1週間前から腰が張ってきていた」
「子供のサッカーの試合を寒い中、2時間立って観戦していた」
「年に2回ある地域の清掃に参加した」
「出張の移動で長時間座っていた」
「孫が来ていて抱っこをしている時間が長かった」
ギックリ腰の前兆としてよく聞くパターンの一例です。
みなとまち接骨院 院長 萩原健
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