「お身体のナゼ?コラム5」ストレートネック、スマホ首はなぜ起こる?原因、改善法、セルフチェックを解説

「最近、首や肩がいつも重い」
「頭痛やめまいが増えた」
「整形外科でストレートネックと言われた」

このようなお悩みを抱える方が年々増えています。

最近では「スマホ首」という言葉も一般的になり、テレビやインターネットでも取り上げられる機会が多くなりました。実際、当院でも整形外科でレントゲン検査を受け、「ストレートネックですね」と診断された患者さんが来院されることが珍しくありません。

「日本人の約8割がストレートネック」という説もあるほど身近な問題になっています。

では、なぜストレートネックになってしまうのでしょうか。

答えは、とてもシンプルです。

日頃の生活習慣です。


ストレートネックの原因は生活習慣

人の首の骨(頚椎)は、本来ゆるやかなカーブ(前弯)を描いています。このカーブが頭の重さを効率よく分散し、首への負担を軽減しています。

ところが、

・猫背姿勢
・長時間のスマホ操作
・デスクワーク
・運動不足
・睡眠不足

などが続くと、この自然なカーブが徐々に失われ、首がまっすぐな状態になってしまいます。

これが「ストレートネック」です。

また、長身の方や胸の大きな女性では、重心の関係や日頃の姿勢から首や背中への負担が増え、ストレートネックになりやすい傾向があります。

最近では「子どもがスマホやゲームばかりしていて猫背がひどい」「ストレートネックになっていないか心配」というご相談も増えています。


ストレートネックになるとどんな症状が出る?

首のカーブが失われると、約4~6kgある頭の重さが頚椎へ直接かかるようになります。

その結果、

・首こり
・肩こり
・頭痛
・眼精疲労
・めまい
・腕や手のしびれ
・疲れやすさ

など様々な症状につながることがあります。

患者さんからは

「頭が重たい」
「首で支えるのが疲れる」

という表現をよく耳にします。

これは決して気のせいではなく、首の骨で分散できなくなった重さを筋肉が必死に支えているためです。


ストレートネックのセルフチェック

簡単に確認する方法があります。

壁に背中を付けて立ち、身長を測る時のような姿勢を取ります。

この時、

・かかと
・お尻
・背中
・後頭部

の4か所が無理なく壁につけば問題ない可能性が高いでしょう。

一方、重度のストレートネックでは、無理をしても後頭部が壁につかないことがあります。

ただし、最終的な判断には整形外科での診察やレントゲン検査が必要です。


ストレートネックは治る?

「ストレートネックの治し方」を検索される方は非常に多いですが、結論から言えば、首や肩の痛み、筋肉の緊張、関節の動きは改善が期待できます。

当院では患者さんの状態に応じて、

・手技療法(指圧・マッサージ)
・鍼施術
・物理療法
・ストレッチ
・関節調整

などを組み合わせ、首周囲の筋肉の緊張を和らげ、頚椎の可動域改善を目指します。

頚椎は背骨の中でも最も動きが大きい部分です。そのため筋肉や関節の柔軟性を取り戻すことで、比較的改善しやすい部位でもあります。


根本改善には生活習慣の見直しが欠かせません

しかし、本当に重要なのはここからです。

施術だけで根本改善することはできません。

たとえ施術で身体が楽になっても、

・猫背
・スマホの長時間使用
・運動不足
・睡眠不足

が続けば、再びストレートネックへ戻ってしまいます。

私は患者さんによく、

「施術は火事を消す作業です。」

とお話ししています。

火を消しても、生活習慣という火種が残っていれば、また同じ場所から煙が上がります。

だからこそ、

施術で身体を整えることと、日常生活で身体の使い方を見直すことは車の両輪なのです。

両方を続けて初めて、良い状態が維持できるようになります。


背筋を鍛えることも予防につながります

私が特におすすめしているのは、首から腰にかけての背筋群を鍛えることです。

肩こりや首こりは、筋肉が「硬い」のではなく、「疲れ切っている」状態であることが少なくありません。

つまり、凝るということは筋肉がバテてしまっているのです。

筋肉を適度に鍛え、持久力を高めることで、多少の不良姿勢が続いても疲れにくい身体になります。

実際に慢性的な首こりや肩こり、スマホ首で来院される方は、首や背中の筋肉が驚くほど細くなっていることも少なくありません。

ストレッチだけでなく、正しい姿勢を維持できる筋力を身につけることが、再発予防への近道と言えるでしょう。

また「アゴ押し体操」というストレートネック改善の伝統的な体操も有効です。

これは姿勢を正してアゴを引き、指先を正面からアゴの先に当てます。そして真っ直ぐ喉の方に向かってグッと押し込みながら、やや胸を張ります。これによって頚椎から胸椎にかけての自然なカーブが作られます。
数秒間保持して下さい。

これは1日何回やっても大丈夫です。施術と合わせて日頃からやっておくと数週間で変化が見られます。

まとめ

ストレートネックは、一日で起こるものではありません。

毎日の姿勢やスマホの使い方、運動不足など、小さな生活習慣の積み重ねによって少しずつ形成されます。

だからこそ改善も、一回の施術だけではなく、日常生活の見直しとの組み合わせが大切です。

「首こりや肩こりがなかなか改善しない」「頭痛やめまいが続く」「スマホ首が気になる」という方は、一度ご自身の姿勢を見直してみてください。

小さな習慣の積み重ねが、数年後の首と身体の健康を大きく左右します。

スマホを観る時は肘を何かに乗せるなどして、画面と目線の高さを合わせましょう。

動きやすさは健康の第一歩

みなとまち接骨院  院長 萩原 健

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