勤めていたスポーツクラブを退社することを決意しました。私が25歳の時です。そして医療の国家資格を取得する為、専門学校に入り、いずれは自分で接骨院を開業する目標を立てました。その頃、ある上司に「開業するなんて君には無理だ」とはっきり言われた事があります。確かに当時の私は今以上に内向的な性格だったので、そのように思われても仕方がなかったのかもしれません。目標が出来、さぁこれからという矢先の忠告に正直かなり落ち込みもしました。しかし、これは自分に足りない部分を指摘してくれた上司の愛の助言と解釈し、より一層「この想いを実現しよう」と強く思いました。そして退社後、予備校に通い、翌年春には専門学校に入学。当時はこういった類の専門学校が少なく非常に狭き門でしたが、4年間じっくり学び国家試験も無事に合格。「柔道整復師」「はり師」「きゅう師」「あんまマッサージ指圧師」の資格を習得。
その後、母校の鍼灸施術所や先輩の接骨院での研修、また整形外科で常勤として働きながらの修行時代を過ごしました。日によっては午前と午後を別々の医療機関を掛け持ちで仕事をすることもありました。また仕事を終えてから仲間と治療技術の研鑽を積んだり、夜遅くまでお互いの治療ポリシーや、今後のビジョンを語り合ったり、他には先に開業した同級生の治療院に見学に行かせてもらったりと、大変密度の濃い有意義な時間を過ごしました。