さよなら榊原ゴルフ倶楽部

津市にある榊原ゴルフ倶楽部が6月で閉鎖になる。
一般の受付は来月までのようで、お一人様ゴルフは今月で受付終了となる。
噂ではメンバーは双鈴ゴルフクラブに移行するそうだ。

比較的リーズナブルな価格で、朝食は付いているし、ビーフカレーは毎回美味しいし、風呂は温泉だし、コースは3つあってどれも広いホールや狭いホール、高低差や谷越えなどバラエティに富んでいて、ドライビングレンジが無い事以外は私は一番好きなコースであった。
それが閉鎖になる。誠に残念だ。

この話は2年くらい前に、あるゴルフ場にお勤めの患者さんから聞いていた。
その時は「まさか!」と思ったが、ゴルフに詳しい他の方に聞いても知っている人は皆無であったので、ただの噂話だと信じていた。
試しにラウンドしに行ってもカートナビは付いているし、レストランはタッチパネルに変わったし、ヤード表示の看板は新しくしているし、古くなったカート道は新しく舗装しているし、全くそんな雰囲気は無かった。
閉鎖するのに設備投資する訳ないと。
ゴルフを始めた頃によく通った嬉野カントリーも随分前に残念ながら閉鎖したが、そこは次第にショボくなっていくのを肌で感じていたので、榊原がそうなるとは思えなかった。

ところがそれから1年くらいすると噂話を聞くようになった。

当初は私が変な話をする輩に見られたが、皆が「あの話は本当だったんだねえ」と言ってくれた。私を見直してくれたのは有難いのだが、閉鎖が事実になってきたのは全く有難くなかった。
ただその頃は、「アコーディアやPGMなどの大手グループが買い取るのではないか?」と皆が楽天的に考えていた。何せあれだけの設備である。どこかが手を差し伸べるだろうと期待していた。

しかし昨年末あたりから閉鎖の話は現実味を帯びてきた。何せ2代目オーナーにやる気が無いらしい。
私が良くラウンドさせてもらっている青山高原CCはオーナーがゴルフ好きなのでリーズナブルな価格に関わらすサービスは様々な部分に行き届いている。やはり経営陣の考え方次第なのだろう。
私も反面教師にしないと・・・。

そんな訳で先日お一人様ゴルフでラウンドをしてきた。

集まった方は私以外は60代の方々。ここが初めてという方は2人いらした。閉鎖するので来たらしい。全員が口をそろえて残念がっていた。

私はここで20ラウンドくらいやっただろうか?数えれば分かるがやってはいない。

これまでで特に印象に残っているのは、初めてラウンドした時に西コースの3番名物打ち下ろしパー3で、6番アイアンで打った打球がプロの様にホップしてグリーンをキャッチしたこと、その翌年くらいに東コースのパー3で人生初バーディを決めたこと、いつだったか忘れたが南コースの8番池越えパー5のティーショットが300ヤードを越えたこと、一昨年の7月にベストスコアを出したこと、これらが強く印象に残っている。
逆に記憶から消し去りたいような悪いショットは枚挙にいとまが無い。悔しく情けない思いを何度もした。

それだけに先日のラウンドは万感の思いを込めてプレーを行った。もし100以上叩いたら次が無いので一生後悔する。気持ちは背水の陣だった。
この日はアイアン絶不調で酷い状態ながらドライバーが珍しく前に飛んでいて、チップインバーディーというご褒美もあった。榊原の森の妖精が微笑んでくれたのだろうか。
同組の方達も皆さん良い方ばかりで気持ちよくプレーが出来た。
お陰様でスコアは90台でラストのラウンドで及第点だった。終了後は同じ組の方々に挨拶をし、ゆっくり温泉に浸かった。

最後の日はこれでもかというくらい桜が満開であった。
とくにゴルフ場の入口付近が素晴らしく、ゴルフ客でない一般の方が車を停めて何人か写真撮影に来ていた。

プレーを行うコースとしても勿論だが、こういった部分でも本当に勿体ないと何度もつぶやきながら帰路に着いた。

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