ツボ人形

いつも1番ベッドの窓際にたたずんでいるツボ人形。
ソフビの人形なので決して高価なモノではありません(笑)。これは開業前に勤めていた整形外科の研修という名の旅行で、上海に行ったときに購入しました。
そもそも私が、鍼灸あマ指の国家資格を取った東京医療専門学校は、上海中医薬大学と提携していて、毎年夏に現地で研修をするという習わしがありました。私はそれに参加したことは無いのですが、それに参加したことのある仲間達から、「大学の周りに鍼灸関係のショップがあり、日本とは比べ物にならないくらい沢山のグッズが安く売られている」という話を聞いていました。そこで上海に行くなら、自由時間を利用して、そのショップに行ってみようと企てました。

上海旅行は4日間あったのですが、3日目は各自が自由に行動して良いということになったので、この日がチャンスとばかりに計画を立てました。

そこで地図を調べ、場所を確認し、一人で地下鉄に乗り、最寄りの駅からはタクシーを乗り、現地に向かいました。しかし日本では考えられないのですが、タクシーの運ちゃんが「ここだよ」と降ろしてくれた場所は、地図とにらめっこしていた私には「あれ、ここで?」と思うような場所でした。そこは上海中医薬大学ではなく、隣の上海大学でした。

「ここは違うよなあ~」と思ったので、実際の看板などで確認したかったのですが、大学の敷地ですから広いのなんのって。いくら歩いてもここが上海大学だという確認が出来なかったので、痺れを切らし、持っていた地図を頼りに隣の上海中医薬大学を目指しました。勿論この時代にスマホなどありません(*_*)。で、当然隣の敷地も広いのですが、グルっと歩き回ると、大学病院の施設があったので、やっと目的地に着いたのだと確信しホッとしました。

さて問題はこの敷地内のどこにショップがあるのかということです。詳しく場所を聞かなかったので「大学の周り」というキーワードのみをヒントにウロウロしましたが、一向にそれらしきショップは見当たらず。大学病院だけに、敷地の周りには薬局はあるのだが、そこはどうも違う。こうなったら店員さんに聞いてみようと思い、中国語は勿論話せないので、いい加減な英語で聞いてみました。すると何となくは分かってくれたようで、色々考えてくれましたが、最終的な回答は「アイドントノー」でした。

むむ・・・大学周辺には無いとなると、あとは敷地内を探すしかないと考え、勝手に色々なところに入り歩きました。この頃になる日も少し傾き、また雲行きも怪しくなってきたので、何だか空全体が薄暗くなり、いささか不安になってきました。「まさかたどり着けなったらどうしよう?」そんな思いが頭をよぎり次第に焦りました。そしてさまよい歩いている内に、どうも大学寮のエリアに迷い込んでしまいました。大学の敷地内に寮があるのも不思議でしたが、それ以上にこんな所をウロウロしていると怪しまれると思い、すぐ近くにあった明かりのある建物に入りました。すると何とそこに目的のショップがあるではないですか!「え、こんな所に・・・?」あまりの偶然に驚きました。

とにもかくにも目的地に着いたので欲しかった物や頼まれていた物を沢山購入し、買い物が終わると、すぐ最寄りの駅から地下鉄に乗り、クタクタになってホテルに戻りました。

ちゃちいビニールのツボ人形ですが、このような苦労?があり、ようやく手に入れた思い入れのある物なので開院以来15年以上ここに置いており、ツボに興味の持った患者さんに説明する時に使用してます。

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ちなみに今になり、思い起こしてみても、あの時の上海旅行は、この能動的に動いた3日目の出来事がとても印象に残っておりますね(^^)/。

 

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