オリオン座の老巨星ベテルギウス

私はかつて天体少年だった(笑)。
きっかけは小6時に、なぜか国語の授業で、NASAが打ち上げた惑星探査機「パイオニア10号」が任務を終えて、太陽系の外に出た。という内容のことを学んだことだった。
不思議とそれがきっかけで天体に興味を持つようになり、本を購入したり、毎月テーマの変わる名古屋市科学館へプラネタリウムを見に行っていた。(この頃は名古屋市に住んでいた)

当時は夜空を見れば、どこにどの星座があるか全て分かっていた。惑星の動きや明るさの変化などもよく観察していた。ちなみにその頃、近所のマスダメガネで6㎝の屈折望遠鏡を購入したのだが、36年後の今でもまだ持っている(下の画像・・・クローゼットの奥に眠っているが、3分もあれは組み立てられる(^^)/)。

さすがに今現在はその頃ほど詳しくわないが、それでも時々夜空を眺めては星座を確認したり、惑星の位置や動きや明るさをチェックしている。

で、ここからが本題だ。

冬の星座で誰もが知っているオリオン座だが、オリオンの右肩(見ている側からすると左肩)に位置する赤い1等星のベテルギウスが、この冬から随分暗いのだ。最初は薄い雲がたまたま掛かっているのかな?と思っていたが、いつ見ても暗い。おかしいなあ・・・と思っていたらネットニュースに上がってきた。

それによるとベテルギウスは確かに10月以降は明るさが低下し、通常の4割程になっているようだ。そもそもこの星は直径が太陽の数百倍もある老巨星で、明るさが多少は変化するのだが、ここまでの変化は観測してから初めてのことらしい。もしかすると近々星としての一生を終えるかもしれないようだ。
そうなると超新星爆発となり、昼間でもその明るさが分かるほどの青い光となり3~4カ月輝くらしい。
ベテルギウスは地球からの距離が700光年と銀河系の中ではかなり近くにある星だが、実はもうすでにそうなっているのかも知れない。

ベテルギウスは数ある星の中でも最初に覚えた1等星。しかも冬の夜空の象徴的な星座だけに形が変わってしまうのは実に残念だが、自然の摂理なので仕方が無いか・・・。でも昼間でも分かるような超新星爆発というものを見てみたい気もする。

自分のスマホで撮影した今年のオリオン座。ベテルギウスの明るさが右隣の2等星より若干暗くなっているのが分かる。それにしてもスマホでこれが簡単に撮れることにも驚く。テクノロジーの進歩は凄い(^^)/

関連記事

  1. 立春

  2. バスロッド ABUGarcía BassBeatⅢ

  3. 瀧原宮

  4. 感覚の間隔

  5. 好きな言葉?

  6. 受付の荷物台

コメント

  1. この記事へのコメントはありません。

  1. この記事へのトラックバックはありません。