炎天下で葛藤するバカ達

暑い。
人と会うと必ず初めにこの言葉が出る。
今年の梅雨はさほど雨が降らず、むしろ晴天が多かったように思う。
シトシトと梅雨らしい雨が続くよりはメリハリがあって良かったのだが、そのせいで早い時期から真夏モードになっていた。
梅雨明けした時は「ようやくこれからが夏本番なのか・・・この先が長いなあ~。」といった感じであった。

さて毎日ニュースで熱中症の話が上がっているが、これだけ暑いと仕方ないと思う。
しかし私の趣味である雷魚釣りとゴルフはこんな暑さでもやるとなったらやるのだ。

まず雷魚だが、フロッグを使うカバーゲームは水生植物が繁茂する夏こそその出番である。
真夏は気温水温の低い早朝のみが雷魚が動くタイミングとなるので、その時間帯に効率よく短時間の釣りをするのだ。
具体的には日の出から午前8時くらいまでであろうか。これ以降の時間帯でもアタックしてくる可能性は多少はあるのだが、まず人間がバテてしまう。
雷魚のカバーゲームは基本的にスローな釣りで、しかも草木の生い茂った中で、こちらは微動だにせずにやっていることが多い。風が吹いていても茂みの中にいてはそれをあまり感じない。
更に早朝とはいえ全身に日光を浴びながらやっていることも多々ある。
これで釣れたり、釣れそうな気配でもあればまだ良いが、全くそれが無い場合、もって8時までである。

「暑くて辛い・・・日陰に逃げ込んで冷たい水を飲みたい、でも次のアクションで出るかもしれないから気配に集中しないと・・・。」
と熱中症で倒れる危険性と、猛烈に暑い中で釣った歓喜を天秤に掛けながら、頭の中で常に葛藤し、釣りをしているのである。はたから見たら理解できない釣りバカである。

ゴルフもそれに似ている。
一般的なベストシーズンは春と秋とその前後だろう。コンペなどでコースがやたら混雑するものその頃だ。だからゴルフに適さない真夏や真冬はそれと比較すると多少は空いている。
真冬はコースが凍ったり、着ぐるみになって動きずらかったり、北風が強くて打球が流されたり、芝が薄いのでアプローチがザックリしやすいなど、色々不自由な面はあるが、まだよい。
正反対の真夏はとにかく暑い。下手したら命の危険がある。
たがが趣味でそこまでやるのかという話だが、それでもゴルフ好きはやりたいのである。
だからリスクを少しでも軽減する為に、頻繁にラウンドしている方達は、早朝スルーを選択する。これなら12時頃には終わるので、その日の最高気温に達する前にゴルフ場を後にできる。
問題はスタートが遅い場合だ。


先日の7月中旬に父と嫁さんとの3人で回ったのだが、都合によりスタート時間は9時24分。その日の最高気温予報は33度。氷嚢や霧吹き、水分も一人2ℓくらい持参し、万全の体勢であったが、午前はともかく午後のスタート時はすでに結構な暑さだった。
これはマズいかな?とも思ったが、途中で上手い具合に5分間くらいスコールがあり、命拾いをした。
あれでかなり楽になり、全員18ホールを無事にやり終えた。
今回は万全の体勢かつ途中のスコールもあり何とかなったが、何年か前に6月のラウンドした時は、予報では曇りのち雨で、むしろ雨量を気にして雨具など準備していたが、当日は真逆のピーカンになってしまった。当然水分の用意はそこまでしていなく、しかも身体が直射日光に慣れていなくて、途中でフラフラしていた。あの日は意表を付かれて参った。

それにしてもこれだけ暑い中でもラウンドしている人は必ずいる。35度越えのコースなんて日光はもちろんだが、地面の照り返しも凄い。それに風や日陰があればまだ良いが、無かったら地獄である。調子よくプレー出来れば良いが、そうでない時は自分が打ったボールを探してコースのあっちこっちに走り回らないといけない。かなり体力も消耗する。
そんなゴルフをしていれば熱中症で倒れるリスクが更に上がる、しかし調子の良し悪しなんてやってみないと分からないし、18ホールのゴルフをやり切ってスコアを出したい。という葛藤を抱えて皆さんプレーを行っている。はたから見れば理解出来ないゴルフバカ達である。

しかし炎天下の中、ゴルフをしていて不思議に思うのは、もう80歳は優に越えているのではないか?と思わせるような方に限って平然とした表情でプレーを終えてクラブハウスに戻ってくるのである。

その年でしかもこの猛暑でプレーされるという事は、よほどゴルフが好きで頻繁にプレーされているのだろうが、その年齢を考えると私でさえ理解出来ない。

暑さを感じるセンサーがマヒしているのではないか?と疑ってしまうが、自分が80歳を越えてそんな事が出来るかと言えば、今は全く自信が無い・・・(^_^;)



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