黒のダイヤ♦を購入

黒のダイヤ・・・?
貴金属の話しではない。私はそういったモノにあまり興味が無い。
オオクワガタの話しだ。
ただそう言われていたのは30年近く前で、今はホームセンターでも雄雌ペアで4000円台でも購入出来る。

私が子供の頃は全くの幻のクワガタで、図鑑で見る程度であった。
日本のクワガタでは最大なのでとても実物に興味があったが、当時は神奈川県に住んでいて、しかも海の近くだったので広葉樹の雑木林などが無かった。
あるのは潮風をよける為の松の防風林ばかりだった。
時々取れるのはノコギリクワガタかコクワガタくらい。
初めて実物を見たのは40年近く前の中学の頃に松阪の祇園祭で50㎜くらいの小型が2万円で売られていた。
最大で70㎜を越えるオオクワガタが小型でもこの値段かあ~。と思った記憶がある。

時は流れ、90年代後半だったろうか。
ブリード技術の向上と共にサイズが大きくなり80㎜を越える個体に1000万の値段が付いた。
この頃に「黒いダイヤ」と呼ばれるようになった。

しかしお金になると分かった途端に参入する人が増えたので、現代では珍しく無くなり夏のホームセンターでも売られている。但しサイズはせいぜい60㎜台くらいだ。

子供の頃に幻だったのが、今では簡単に入手出来る。
上手に飼えば3年以上は生きるし、一般的なペットと比較しても費用も手間も掛からない。
やってみようかな・・・。と数年前に考え、具体的にシミュレーションしてみた。

そこで松阪市内にある東海地区最大の専門店「クワガタ横丁」に行って話を聞いてきた。
(全国的に少ないこのような専門店が近所にあることに驚く)

ネックなのは自宅の環境だった。何せ夏が暑い。
いくら夏の生き物であっても30℃以上の環境には厳しいようで、これで死なせてしまうケースが多いそうだ。
真夏のピーク時は発泡スチロールの箱に保冷剤を入れてしのぐしかないのか?
旅行の時は実家に預けるしかないだろう。

などと色々考えたが、その年は見送った。月日が経てばクワガタ熱も収まるかも知れないし。

しかしそれから4年後の今年もやっぱり気になって仕方が無い。
クワガタ横丁のHPもちょいちょいチェックしていたが、何と6月9日からセールをやるそうだ。
個体40%、物品20%オフだと!
全国的な相場と比較してもここは良心的な値段だが、更にセールとなったらこれは行くしかない。と一念発起し、セール初日におじゃました。

それまでの間にネットの専門サイトやYouTubeを100本くらい観て知識を入れて、最低限購入する品物をピックアップして行った。

この店は店長が見た目とは裏腹に、昭和の頑固おやじ的な方で、HPにも「購入意思の無い冷やかしの方の来店お断り」と書いてある。気持ちは分からないでもない。それだけに入店するのは少々の覚悟がいる(笑)

入ると客は私1人だったので、早速オオクワガタが欲しいと伝え、予算の範囲内で個体を3匹見せてもらった。大きさは69~71㎜。最初のはあまり動かないがスタイルが良い。次のは動いているが少し虫がたかっている。3匹目は動いているが胴長だった。
最初のがあまり動かないので店長に聞くと「そんなことないですよ」とのこと。確かに背中をさすると動き出す。夜行性だからこんなもんかと思い、スタイルの良い1匹目を選んだ。


岡山県産、今年の3月生れで71㎜。メスは同じ所でブリードされた個体で今年の2月生れ。サイズは50㎜弱だろうか。現代では雄の71㎜は全体で小型の部類になる。日本記録は何と93.2㎜。ガラケーを畳んだ状態くらいありそうだ。

次に飼育ケースは候補が2種あったが、店長のお勧めでその内のひとつである「コバエシャッター」の小とミニの2つ。雄雌は別々で飼わないと喧嘩するらしい。
何でそんな名称かと言うと、昆虫飼育はとにかく小さい虫がたかる。その進入を防ぐ為に空気穴を小さく最低限の通気が出来る仕組みにし、害虫の進入を防ぐケースが重宝するのだ。その1つがこれである。(でももうちょっとスマートなネーミングは考えなかったのか?)

次にエサ。昔はスイカやメロンなど与えていたが、それでは水分が多すぎるらしい。今は専用の昆虫ゼリーという品があるのでそれで十二分だそうだ。(こんにゃくゼリーと同じ形状をしている)
ネットで調べた結果の候補があったのだが、店長によると中国製らしい。そこで少し高価だが国産の高タンパクゼリーをセレクトした。2匹だけなのでエサの費用は知れている。

最後にマット。(飼育ケースの下に敷く土のようなもの)
昔は近所の材木屋さんでおが屑をもらっていたが、今は専用のマットが多くのメーカーからリリースされている。現在主に使用されているのは3種類あり、広葉樹マット、針葉樹マット、水苔である。(水苔は園芸用のを水に浸して絞って使用する。汚れても洗って再利用出来るらしい。)
YouTubeで数多くの動画を観たが、皆が薦めるのは針葉樹マットであった。次に水苔。
理由はコバエやダニといった害虫がわかないらしい。確かに虫を飼っているとエサなどにコバエがたかるし、マットもその原因になるようだ。最近の飼育ケースはそうならないように空気穴が非常に小さいケースで飼育している人が多い。とにかく管理が楽であるのがポイントのようだ。
針葉樹や水苔はそれらが理由で使っている専門家が多いので、私もそのつもりでいた。

しかし店長に聞くと「私のお勧めは広葉樹マットです。」
何と!全てのYouTuberが勧めなかった広葉樹マット?
理由を聞くと単純明快で「そもそも針葉樹にクワガタは居ない。針葉樹マットや水苔は飼育する人間の都合です。」と。
確かにこの店で売られている昆虫達のケースには広葉樹マットが使われているようだ。店内にはコバエが数匹飛んでいるがそのせいもあるのだろうか?しかしこれは店長の昆虫愛の成せる業かも知れない。

管理は大変だけど昆虫ファーストの考え方は素晴らしい。私は予定を変更し、クワガタ達の好む広葉樹マットを購入した。3キロくらいの重さで500円。しかもセールで安くなる。

思えば針葉樹マットを勧めるYouTuberの全員がクワガタなどの昆虫を100匹以上の単位で飼育しているいわばプロのような方達しかいない。エサを与えるだけでも膨大な量である。ましてやマット交換や害虫の駆除など、それらを管理するとなると一つ一つに手間が掛かっては大変である。更に言うと針葉樹マットであっても寿命や産卵には影響しないらしいので、やはりブリーダー達はそっちを選ぶのであろう。

逆に私は2匹だけなのでその分こまめに管理することが可能だ。
クワガタには天然に近い環境で快適に過ごしてもらいたい。

これで最低限購入するものを揃えたので、持参した段ボールに全て入れて超安全運転で帰宅した。
一旦自宅に置いて午後の仕事に向かい、帰宅後に新しい飼育ケースを雄雌別々にセッティングした。

クワガタはそれぞれに性格が違うと言われているが正にそうで、雄は常にビビッて逃げるタイプ。手のひらに乗せて画像を撮ろうと思ってもすぐに下に落ちてしまい、ササっと隠れてしまう。
ケース内にはフェイスペーパーの芯で自作したトンネルを置いたのだが、いつもその中に入っていて、夜になるとゼリーを食べる。しかしこちらが見ているのが分かるとすぐにトンネル内にバックして入っていく。まるで雷魚並みに警戒心が強い。笑
一方メスはその辺寛容だが、新居の飼育ケースに入れると直ぐにマットに潜ってしまった。
そして夜遅くにそっと見るとゼリーをガッツいている。つまり食べているか潜っているか。全くゲンキンなやっちゃ。
少なくとも夜行性でしかも警戒心が強いオオクワガタは熱帯魚のような観賞用には全くならないようだ。

この先の管理は、エサの昆虫ゼリーを食べ具合に合わせて取り替える。マットの湿度を保つ。害虫が湧かないようにする。ケース内を清潔にする。30℃以上にならないよう温度管理をする。

といった所だろうか。列挙すると色々あるが、犬や猫などの一般的なペットと比較すれば遥かに楽だ。
長ければ5年以上は生きるオオクワガタ。通常の飼育下では3年が平均だそうだが、まずはとにかく今年の夏を乗り切って欲しい。

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