基準は横綱

珍しくグルメの話しである。今回はラーメンについて。

もはや国民食といっても差し支えないくらいの地位を獲得している日本のラーメンだが、私も好きだ。しかし特に食べ歩く訳でも無く、外で食べるのは年間2~5回くらいだろうか?

この数年間は嫁さんの好みもあって地元の「すみれラーメン」が多い。
(最近本店が三雲地区に移転した)確かにここの看板メニューである「新ミソⅡ」は美味しいのでいつもこれで満足している。

しかし私にはラーメンに1つの基準がある。
それは市内の国道とバイパスの交わる交差点近くに有る横綱ラーメンなのだ。(正式にはラーメン横綱)

私が初めてこの店を知ったのは桑名にいた頃の90年に川越町の23号線沿いに出来たのがきっかけだった。
初めて行った時にチャーシュー麺を頼むと、一枚の厚さは薄いものの中からチャーシューが次々出てくるのに当時感激した。刻んだネギも入れ放題なのも嬉しかった。
それ以降は主に友人達と何かのきっかけにはよく利用していた。
特に行きの車の中で、今日は何を注文しようか~、とワイワイ話し合っていた事が楽しくてしょうがなかったように思う。
当時はチャーシュー麺とライスとピリ辛餃子(全て並み)でちょうど1000円だったので、私はいつでもそれを注文していた。
元々は京都発祥のようなので、それを確かめる為に、夜中にわざわざ国道1号線を走って本場まで食べに行った事も複数回あった。

時は流れ90年代後半、私は資格取得の為に首都圏で生活していたが、折しもこの頃は全国的にラーメンブームが起きていた。横浜にラーメン博物館が建てられたのもこの頃だ。(私は行った事はないが)

私が活動圏としていた都内でも話題になるようなラーメン店が次々オープンし、当時つるんでいた友人達と何件か食べに行った事があった。

しかしどこに行っても、あの横綱ラーメンに勝る店はなかった。
味はどこも甲乙付け難いくらい美味しい。ただ横綱は味の好みや全体的な量もあるが、そこへの往復の道中も楽しかったのである。このワクワク感が差として大きかったのだ。

さらに時は流れ、私は松阪で開業した。
川越町の横綱ラーメンは健在であるが、遠いのでなかなか行くきっかけが無かった。しかしそんな中、鈴鹿の23号線沿いに支店がオープンした。10年くらい前だったろうか?
そこでどこかの帰りに久々に嫁さんを連れて入った。

20年振りのチャーシュー麺は変わらぬ味だった。懐かしかった。相変わらずネギも入れ放題だし。
ピリ辛餃子は残念ながら冷凍物の味に変わってしまった。まあ当時より各地にチェーン展開しているのでそうなってしまうだろう。これは仕方が無い。
そしてほどなくして松阪店もオープンした。これならいつでも行けるという安堵に包まれた。
ところが嫁さんは横綱ラーメンが好みで無いらしく、松阪店は一回だけで、その後は行かなくなってしまった。

したがってなんだか釈然としない悶々とする月日を送っていたが、先日嫁さんがお友達とランチに行くという事なので、その日の昼食を自由にセレクト出来るタイミングが来た。

これは行くしかない。
昼のピーク時ではあったが、1人用のカウンター席もあるのですんなり入れた。
座った刹那に1000円のチャーシュー麺「大」を注文した。

ほどなくして目の前に運ばれ、麺をすする。変わらぬ味が嗚呼懐かしい・・・。これを食べるといつでもあの頃に戻れる。
チャーシューがまるで豚のバラ肉みたいだったがまあ良しとしよう。たまたまだったかも知れないし。

物価の高騰によって厳しい小麦業界だが、どうだろうか。
今現在はチャーシュー麺とライスとピリ辛餃子(全て並み)で1260円のようだ。35年前と比較して260円増しだ。
餃子やチャーシュー?はクオリティが変わってしまったが、インフレの現在でこの差はかなり努力をしている、と思いたい。

また一人飯の時は行くとしよう。

サムネイルは先日の横綱ラーメン。
2枚目は昨年食べた「尾道ラーメン」肉が多いのが特徴なのか。
最後は地元、三重高近くに有る「幸来軒」の名物「レモンラーメン」
独自メニューだが、あっさりしていて美味しい。

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