春になりいよいよ雷魚シーズンが開幕した。
ワクワク感と同時に果たして今年は釣れるのだろうか?という漠然とした不安も毎年湧き上がってくる。
護岸工事や環境悪化に伴う水生植物の減少、水質の悪化、外来魚の駆除などマイナス要素が無数にあるからだ。それに地元では1番のメッカだった野池がこの冬から工事が始まった。そこは15年以上前に私が最も入れ込んだ池だった。恐らく太陽光パネルを設置するのではないだろうか?その様子をじくじたる思いで見ているしか出来ないのが悲しい。大きな思い出の1つがまた消えてしまうのかと。
少なくともこの東海地区は、よほど隅々まで知っている人以外は今年も厳しい戦いが待っている。
それでもこの釣りの中毒患者は新たな雷魚との出会いを求めて奔走するのだろう。
さてシーズンの序盤戦だが、カバーの生える池はそれから攻めたいので、大体5月の後半くらいまで待たないといけない。したがって繰り出すのはカバーの生えない水路や河川が中心となる。
しかしこの地域は4月の下旬に田植えが始まると、その影響で濁りが入り、3週間くらいダメになってしまう。つまりその時期までに何度か足を運んでおく必要がある。
シーズン序盤の水路などは気温や水温などの条件が合えば案外あっさり釣れるので、タイミングが合うと思えば迷わず出撃しないといけない。
毎年「まあまあもうちょい様子を見よう」とか言っている間に田植えが始まってしまい、1カ月近く棒に振ってしまうのがオチだ。
やはりカバーゲームこそがこの釣りの本質ではあるが、それでも序盤に1本でも釣っているかいないかは精神衛生上違うものである。
毎年スロースターターでその反面、シーズン終盤に焦ってジタバタするので、今年は序盤から繰り出した。
近隣のフィールドで狙えるポイントは極わずかだが、それでも有望エリアはまだあるので、そこを何度かチェックするとその都度反応を得ることが出来た。
入り組んだ「いかにも」というポイントは案外反応が薄く、ただただ広い大海原のようなポイントを扇上に投げている時に限り反応があるので、やり甲斐は乏しい気がするが、それでもアタックを得られるのは嬉しいもんだ。
結局、今年の開幕時期は中型を2本キャッチ出来た。
オープンスペースをタダ巻きしている時に出たのだが、ここは不思議と「一見すると何でもないような所」で時々出るのだ。
ただそういった所は、底の地形変化が必ずあって、魚の通り道になっている場合が多い。鯉の動きを見ていると分かる。したがって雷魚も他の魚類もご多分に漏れず同じルートを移動している。
つまりその通り道沿いを撃って行けば、出る確率が上がる。
そんな感じのスタイルでやっていた。
やり甲斐はイマイチだが、とりあえず結果が出たので安心した。
雷魚ゲーム特有の「呼吸打ち」でも出来ればカッコイイのだが、そこまで個体数がいないので難しい。
さて次は田植えの濁りとGW中の釣り人のプレッシャーが落ち着いてきた5月の中旬以降に再開だ。
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